FX取引で定番の「移動平均線」は、期間の設定を自由に変更できますが、各FX会社によって期間の初期設定が違います。
そのため、より正確性の高い期間に設定するかで、実際の取引に大きな影響が出るので非常に重要です。
このページでは、FX取引でおすすめの移動平均線の期間とその設定方法について詳しく解説していきます。
FXで定番の移動平均線について

FXで定番の「移動平均線」を使おうと思うけど、期間の設定でおすすめはあるのかな?

移動平均線を活用したことがない方や移動平均線の期間設定に迷っているなら、まずは短期・中期・長期の3つを表示するようにしましょう。それぞれのおすすめ期間設定も詳しく見ていきましょう。
FXの移動平均線とは?

FXの移動平均線とは、ロウソク足n本分(n=期間)の平均値をチャート上に表示させたものです。
{(最新の終値)+(1日前の終値)+(2日前の終値)+…+(n-1日前の終値)}÷n
移動平均線を活用することで「上昇」「下降」「保ちあい」という現在の相場トレンドが一目で把握することが出来ます。
移動平均線は非常に多くのトレーダーが利用しているインジケーターなので機能しやすく、向きや角度でトレンドを判断することができるため、FX初心者の方でも活用しやすいインジケーターです。
移動平均線の期間設定

何日間の平均価格を表示するかを決める移動平均線の期間設定は、自由に変更することが出来ます。
ここからは、一般的な移動平均線の期間設定を紹介するので、移動平均線を今まで活用したことがない方や移動平均線の期間設定が良く分からない方はぜひ参考にしてください。
- 短期…15日/21日/25日
- 中期…50日/75日/100日
- 長期…200日以上
移動平均線は基本的に短期・中期・長期の3つを表示させましょう。
短期と中期(長期)の移動平均線の交差に注目したゴールデンクロス・デッドクロスはエントリーポイントを見極めるのに非常に役立ちます。ゴールデンクロス・デッドクロスの具体的な見方や注意点を知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
また上で挙げた移動平均線の期間設定は一例で、必ずしも正解ではなく自分のトレードスタイルや手法に応じて移動平均線の期間設定を変えることで、自分だけのトレード法を生み出すこともできます。
取引スタイルに合わせた移動平均線の期間設定

取引スタイルによって適切な移動平均線の期間設定は異なります。
ここでは、取引スタイルに合わせたおすすめの移動平均線の期間設定を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
下記は、取引スタイルに応じた移動平均線の期間設定の例をまとめた表です。
取引スタイル | 取引時間 | 短期移動平均線 | 中期移動平均線 | 長期移動平均線 |
---|---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒〜数分 | 5日 | 10日 | 25日 |
デイトレード | 数時間〜1日 | 10日 | 20日 | 50日・75日 |
スイングトレード | 数日〜数週間 | 25日 | 50日・75日 | 100日・200日 |
上の表の移動平均線の期間設定はあくまでも一例に過ぎません。
自分の取引スタイルやトレード手法によって最適な期間設定は異なります。
ここらから、各取引スタイルによるおすすめの期間設定をご紹介していくので、この機会に自分にとって最適な移動平均線の期間設定を見つけてみてください。
スキャルピング向けの期間設定
「スキャルピング」とは数秒から数分単位で売買を繰り返し利益を積み重ねていく取引スタイルです。
スキャルピングをする場合は、短期の移動平均線を5や10日間に設定し、中期の移動平均線である15・20日間の移動平均線を使ってトレンドを見つつ、トレードするのがおすすめです。
デイトレード向けの期間設定
「デイトレード」とは、数時間から1日でトレードを完結し、翌日にポジションを持ち越さない取引スタイルです。
デイトレードをする場合は、短期の移動平均線を10~15日間に設定し、中期(長期)の移動平均線を45~75日間に設定して利用するのがおすすめです。
1時間足や4時間足でトレンドを見ながら、5分足や15分足を見てエントリーポイントを探します。
スイングトレード向けの期間設定
「スイングトレード」とは、数日~数週間の長期にわたってポジションを保有して大きな利益を狙う取引スタイルです。
スイングトレードを行う場合は、中期の移動平均線である50や75日間の移動平均線と、長期の移動平均線である100や200日間の移動平均線を組み合わせてトレードするのがおすすめです。
日足や週足で長期的なトレンドを把握した上で、1時間足や4時間足を見てエントリーします。
取引スタイルに合わせた移動平均線の期間設定を行うことで、自分に合ったトレードがしやすくなります。自分のトレードスタイルに応じた期間設定を見つけて、トレードを成功させましょう。
トレード手法に合わせた移動平均線の期間設定

取引スタイルと同じように、トレード手法ごとにも適した移動平均線の期間設定は異なります。
こちらではトレード手法に合わせた移動平均線の期間設定を紹介するのでぜひご覧ください。
「グランビルの法則」向けの期間設定
「グランビルの法則」とは、相場の動きを分析するための理論の一つで、アメリカのジョゼフ・E・グランビル氏が考案しました。
この理論では、200日間の移動平均線を使って相場の方向性や乖離をチェックします。
日足で移動平均線を表示することで、過去200日間の価格平均値と現在の相場を比較することができ、売買のタイミングを見つけることができます。
「ボリンジャーバンド」と組み合わせるための期間設定
移動平均線と「ボリンジャーバンド」を組み合わせる場合は、ボリンジャーバンドの基準線を20、移動平均線を75に設定することがおすすめです。
この組み合わせによって、価格の変動に対する確率をより正確に把握できます。
移動平均線とボリンジャーバンドの両方を使うと、価格変動のノイズを除去し、より正確に相場の傾向を捉えることができます。
また、75日の移動平均線とボリンジャーバンドは、価格の反発ラインの一つと考えられています。
そのため、75日の移動平均線やボリンジャーバンドに触れたローソク足が反発すると予想できるので、トレードの基準として利用することができます。
トレーディングビューでの設定方法
ここからは、トレーディングビュー(TradingView)での移動平均線の表示方法について詳しく見ていきましょう。
まずはトレーディングビューで移動平均線を表示させたい通貨ペアの画面を開きます。
つづいて、画面左の上部にある「インジケーター」をクリックします。

すると次のような「インジケーター、指標、ストラテジー」の検索画面に移行するので、ここから「移動平均」と検索して、自身の使いたい移動平均線を選択します。

ここではSMA(単純移動平均)を選択しました。

SMAをクリックすると上記のように移動平均線が表示できました。
自分の取引スタイルを踏まえて、どの移動平均線や期間が最適か、いろいろ試してみましょう。
TradingViewをまだ利用したことがないなら、下記の公式サイトから無料でアカウントを作成してみてください。
MT4・MT5での設定方法
ここからは、MT4・MT5での移動平均線の表示方法について詳しく見ていきましょう。
MT4/MT5を起動したら「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「MovingAverage」と選択します。

つづいて、期間と種別を設定します。

Simple | Exponential | Smoothed | Linear Weightet |
SMA(単純移動平均線) | EMA(指数平滑移動平均線) | SMMA(平滑移動平均線) | WMA(加重移動平均線) |
[ スタイル ]の箇所は、個人の好みに合わせて移動平均線の色や線の太さを変更できます。
[ 適用価格 ]の箇所は「Close」以外にもありますがClose(終値)を平均化する移動平均線が一般的なので変更はしなくて良いでしょう。
最後に「OK」をクリックすればMT4/MT5のチャート画面に移動平均線を表示できます。
実際に移動平均線を表示させると下記のイメージのようになります。

追加で2本目や3本目の移動平均線を表示させるときは、上記の手順を繰り返すことで表示することが出来ます。
自分のトレードスタイルに合わせて、どの移動平均線や期間が最適なのか、いろいろ試してみてください。
移動平均線の期間設定をする際の注意点

ここからは、移動平均線の期間設定をする際の注意点について詳しく見ていきましょう。
移動平均線は一目でトレンドの方向性が分かる非常にすぐれたインジケーターです。
注意点をしっかりと理解して、移動平均線を有効に活用しましょう。
必ず勝てる移動平均線の期間設定はない
移動平均線の期間設定には、必ず勝てる間違いのないものはありません。
取引スタイルやトレード手法、相場のボラティリティ、銘柄によって、最適な期間設定は異なります。
自分自身のトレードスタイルや相場の状況に応じて、移動平均線の期間設定を変えて、自分が勝てると感じる期間を見つけてみましょう。
最適な期間設定を見つけることで、トレードをより使いやすくし、勝率を上げることができます。
移動平均線だけに頼らない
「移動平均線」は、株式市場などでよく使われるトレード指標の一つで、トレンドの方向や勢いを把握することからエントリーポイントの判断まで、幅広い方法で活用できる非常に優れた指標です。
ただし、1つの指標に過度に依存することはおすすめできません。
複数のインジケーターを併用することで、ダマシ(市場の偽装)に引っかかるリスクを減らし、エントリーポイントの精度を高めることができます。
とくに移動平均線をボリンジャーバンドと組み合わせることがおすすめです。
取引スタイルにあった移動平均線の期間を設定しよう
「移動平均線」とは、株式市場などでよく使われるトレード指標の一つです。
多くのトレーダーがこの指標を利用し、市場のトレンドや勢いを簡単に把握することができます。
移動平均線を使うと、トレンドの把握だけでなく、エントリーポイント(買い時や売り時)を見つけることも容易になるため、非常に役立つ指標です。
ただし、移動平均線の期間設定は、トレードスタイルやトレード手法によって異なります。
そのため、自分のスタイルや手法に合った期間設定を見つけることが大切です。
このページを参考に、自分に合った期間設定を見つけて、トレードで成功を目指しましょう。
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